QRコードは、ただURLを開くだけの道具ではありません。テキストや連絡先、WiFiの設定、地図の位置情報まで、実にさまざまなデータを記録できます。種類によって読み取り後の動きが変わるため、目的に合った形式を選ぶことが大切です。この記事では、QRコードに保存できる主な情報の種類を一覧の形で整理し、それぞれの用途と作り方の違いを解説します。
テキストとURLの基本形式
もっとも基本的なのがテキストとURLです。テキストは単純なメモや合言葉の共有に向き、長文を入れるとコードが細かくなる点だけ注意が必要です。URLはウェブページへ直接移動させる形式で、名刺やチラシ、SNSとの相性がよく、最も利用頻度の高い種類と言えます。
保存できる文字数には上限があります。数字だけなら最大で数千文字、日本語でも1800文字前後まで記録できますが、情報量が増えるほどコードは細かくなり、読み取りにくくなります。URLやテキストはできるだけ短くまとめ、実用上は数百文字以内に収めておくと安心です。
WiFi・電話・メール・SMS
接続や連絡をワンタップで済ませたいときに便利なのが、次の4種類です。
- WiFi:SSIDとパスワードを埋め込み、読み取るだけで接続設定が完了します
- 電話:電話番号を記録し、読み取り後にすぐ発信画面を開けます
- メール:宛先や件名をあらかじめ入力した状態で新規メールを作成できます
- SMS:特定の番号へ定型文を送信する導線に向きます
店舗の案内やサポート窓口で使うと、利用者の手間を大きく減らせます。
WiFi形式はSSID・暗号化方式・パスワードを決まった書式で並べて記録します。口頭でパスワードを伝える手間や入力ミスをなくせるのが利点です。電話やメール、SMSも、宛先をあらかじめ入れておくことで利用者の操作を一段減らせます。ただし読み取り後に発信・送信の確認画面が出る点は、あらかじめ説明しておくと親切です。
vCard名刺と位置情報
vCardは氏名・会社名・住所・電話・メールなどをまとめて記録できる名刺形式です。紙の名刺に載せておけば、相手は連絡先を登録するだけの一手間で済み、打ち間違いも防げます。一方の位置情報は緯度と経度を記録し、読み取ると地図アプリで該当地点を表示できます。店の場所やイベント会場への案内に最適です。
vCardには規格のバージョンがあり、古い端末では一部の項目が取り込まれないことがあります。項目を増やすほどコードは複雑になるため、氏名・電話・メールなど本当に必要な情報に絞ると読み取りやすくなります。
決済リンクと使い分けの考え方
近年よく使われるのが決済用のリンクです。読み取るとそのまま支払い画面へ進みますが、こればかりは自分で作るのではなく、決済サービスの発行元が用意したコードを使うのが安全です。種類選びで迷ったら、「読み取った相手に何をしてほしいか」を基準に考えましょう。ページを見せたいならURL、設定を渡したいならWiFi、連絡先を残したいならvCard、という具合です。各形式の詳しい作り方はQRコード生成ツールの使い方でまとめています。なお、URL形式の扱いについてはウェブサイトURLの解説もあわせてご覧ください。