QRコードは作っただけでは安心できません。自分の端末で読めても、別の機種やアプリでは読めないことがあります。印刷してしまうと、刷り直しには費用も時間もかかります。公開前に一通りテストしておくことで、そうした手戻りを防げます。この記事では、配布や印刷の前に確認したい項目をチェックリストの形でまとめました。
機種とアプリを分けて確認する
まずは、できるだけ多くの端末とアプリで読み取ってみましょう。
- iPhoneとAndroidの両方で試す
- 標準カメラ、微信、支付宝、ブラウザなど複数の入口から読む
- 古い機種や画面の小さい端末でも確認する
アプリによって認識の厳しさが違うため、一つのアプリで読めたからといって油断はできません。
テストでは、標準カメラと専用のスキャナアプリの両方を試し、認識までの速さも比べてみましょう。同じコードでも、アプリによって合焦の速さや余白の扱いが異なるためです。
距離・角度・明るさを変えて試す
実際の利用場面では、正面からきれいに撮影できるとは限りません。
- 距離:10センチから1メートルほどまで、離しても寄っても読めるか
- 角度:斜め45度からでも認識するか
- 明るさ:屋内の暗い場所や、逆光、スマートフォンの画面表示でも読めるか
特にポスターや看板に使う場合は、離れた位置からの読み取りを必ず試してください。
手を伸ばしてかざす想定なら20〜30センチ、看板なら1〜2メートルと、実際の利用距離に合わせて確認します。カメラを傾けた状態でも読めるか、コードの端が切れていないかも見ておきましょう。
印刷見本で実測する
画面での確認が終わったら、必ず実際に印刷して読み取ります。
- 想定している用紙と同じ素材・光沢で印刷する
- 実物のサイズで、余白が十分に取れているか確認する
- ラミネートや保護シールを貼った状態でも読めるか試す
光沢紙は照明を反射しやすく、画面では問題なくても印刷物では読みにくいことがあります。
印刷後は、屋外や窓際など光の強い場所でも試します。ラベルシールに印刷する場合は、曲面に貼ると歪んで読めなくなることがあるため、平らな面を選びましょう。
予備のリンクと運用後の点検
公開したあとのことも考えておきましょう。飛び先のページが移動・削除されると、コードは無意味になります。
- 中継用のリダイレクトページを用意し、飛び先を後から変えられるようにする
- アクセス解析を入れ、読み取りが記録されているか確認する
- 公開後も定期的に読み取り、汚れや貼り替えがないか点検する
短縮URLを使うと見た目はすっきりしますが、リンク切れのリスクも伴います。中継ページには飛び先の変更履歴を残しておくと、後から経緯を確認できて便利です。
読み取れないときの原因と対処はQRコードの読み取り方の記事で解説しています。イベントで使う場合は、チケットのQRコードの注意点もあわせて確認しておくと安心です。